当院では健康保険の適応となる禁煙治療を行っております。
禁煙したい方、喫煙習慣に悩まれている方はぜひご相談ください。
禁煙補助薬について
禁煙補助薬には、貼り薬(ニコチンパッチ)と内服薬(チャンピックス)の2種類があります。
貼り薬(ニコチンパッチ)は、1日1回皮膚に貼る薬です。
内服薬(チャンピックス)は、通常1日2回(飲み始めの3日間は1日1回)服用します。
どうして禁煙できるの?
喫煙すると、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質(ドーパミン)を放出させます。
ニコチンパッチは、少量のニコチンを皮膚から体内に補充する事により禁断症状を和らげ、禁煙を成功に導くことを目的とした禁煙補助薬です。
チャンピックスは、ニコチンを代替する物質を含んでおり、この物質が受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドーパミンを放出させて、禁断症状を和らげ、禁煙を成功に導くことを目的とした禁煙補助薬です。
禁煙によるメリット・減らせるリスク
禁煙後数時間
- 一酸化炭素レベルが非喫煙者と同じになる
禁煙後数日
- 味覚、嗅覚が鋭敏になる
- 目覚めが爽やかになる
- 肌の調子がよくなる
- 副流煙による周囲の受動喫煙がなくなる
禁煙後数ヶ月~数年
- 慢性気管支炎の症状が改善
- 軽度、中度のCOPD患者で肺機能が改善
- 心臓の病気のリスクが低下
- 咽頭がん、肺がん、口腔がんのリスクが低下
禁煙治療のスケジュール・流れ
標準的な禁煙治療のスケジュールは、12週間にわたり合計5回の診察が行われます。概ね、以下のような流れとなります。
●通院1回目
初回の診察では、まずニコチン依存症の有無のチェックや息に含まれる一酸化炭素(タバコの有害物質)の量を調べる検査します。
そして、健康保険等を使った禁煙治療ができるかどうかを調べます。禁煙治療が可能であれば、禁煙開始日を決めて、禁煙補助薬の使い方について説明を受けていただきます。(雇用時)・入学時健康診断などに対応いたします。
●通院2回目
薬の効果や副作用のチェックを受けていただきます。禁煙による離脱症状(禁断症状)がある場合は解決策を考えます。
初診で行った一酸化炭素の量を引き続き測定します。禁煙ができていれば、一酸化炭素の量は、タバコを吸わない人と同程度の値となっていきます。
●通院3回目
服薬の状況や体調の変化等を伺います。禁煙治療が成功していれば、効果が出て体調がよくなるころです。
●通院4回目
禁煙治療が成功していれば、禁煙の習慣も安定してきます。体重が増える等の変化が出る場合がありますので、食事や運動など生活改善のアドバイスを行います。
●通院5回目
禁煙プログラムの最終回です。ここまで禁煙が続いていると、禁煙を続けていく自信がつき、治療プラグラムの終了となります。
費用について
禁煙治療を健康保険で受けるためには下記のとおり一定の要件があり、初回の診察で医師が確認いたします。
健康保険適応について
下記の要件を全て満たす方が、禁煙治療を健康保険で受けることができます。
- ニコチン依存症を判定するテスト(TDS)で5点以上
- [1日の喫煙本数×喫煙年数]が200以上(2016年4月より35歳未満にはこの要件がなくなりました)
- 直ちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意(サインなど)
具体的な費用例につきましては、以下のページをご参照ください。
お問い合わせはこちら
072-803-7272