睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは
口や鼻から、肺へと続く空気の通り道が狭くなることで、睡眠時に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。
主な症状
- いびきをかく
- 睡眠時に何度も目が覚める
- 目覚めが悪い
- 日中に眠気がある
など
重症の睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気による交通事故の原因になるだけでなく、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。
ですが、しっかり治療することで、このような病気の危険性を正常な方と同程度まで減らすことができます。
セルフチェックしてみましょう
眠っているとき
- いびきをかく
- 息が止まる
- 呼吸が乱れる
- 息が苦しくて目覚める
日中起きているとき
- しばしば居眠りをする
- 記憶力や集中力が低下する
- 性欲がなくなる
- 性格が変化する
- 体を動かすときに息切れする
1つでも心当たりのある方には、検査を推奨しています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の悪影響
- 1生命に影響を及ぼす病気の合併(高血圧、糖尿病、脳血管障害、心疾患)
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2人間関係の悪化
集中力を欠くことで仕事や勉強の効率が下がり、「だらしない人間」「なまけもの」と低評価をうける
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3交通事故・労働災害・産業事故の発生
生命が失われるだけでなく、その損害賠償や環境汚染なども含めた損失は膨大です
当院での取り組み
当院では、症状がある方に簡易検査を受けていただき、睡眠時無呼吸症候群の可能性をお調べしています。ご自宅に持ち帰って検査していただくもので、入院等は必要ありません。
簡易検査について
自宅、普段と同じように寝ている間にできる検査です。
手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態をお調べします。普段と変わりがないため、仕事や日常生活に支障はございません。
治療について
睡眠時無呼吸症候群と診断されましたら、治療法について相談させていただきます。
治療法
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1経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP療法)
睡眠時に鼻マスクを着用し、気道に空気を持続的に送り込むことによって、気道の閉塞を防いで無呼吸・低呼吸をなくしていく治療法です。
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2マウスピース療法
睡眠時にマウスピースを装着し、空気の通り道を開くようにする治療法です。
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3生活習慣の改善
特に肥満の患者様は、減量による軽症化が期待できます。
睡眠時無呼吸症候群を治療することで、健康な日常生活を送ることができ、合併症の可能性を減らすことができます。
少しでも気になる方は、ご相談ください。